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ホステス会話術





お客様との会話A


<お客様との会話A>

 「お客様と何を話したらいいの?」ということですが、もう少し詳しく説明していきますね。

 ”何を話したらいいのかわからない・・・”という問題の原因は引き出しが少ない、ということがよく挙げられます。あなたは会話のネタの引き出しを持つためにどのくらいの情報収集をしているでしょうか?

 会話美人なホステスになる上で日常の情報収集は欠かせません。まず、何度も言いますが新聞は基本中の基本です。一般紙と経済誌は必ず毎日目を通すようにしましょう。

 よくネットでニュースをチェックしている、という女性がいますが、これはオススメできません。

 なぜなら、高級クラブに足を運んでくださるお客様はネットでニュースをチェックするのではなく、”新聞”でニュースを毎日チェックをしているからです。同じ媒体の方が会話のつながりがスムーズになります。

 実は私がホステスを始めたころ、ニュースはネットでチェックしていました。

 しかし、それだけではお客様の会話にはついていけないということに気づきました。

 また、新聞を取って読んでいないことをバカにされました。一流のお客様はみんな毎朝新聞を欠かさずチェックしているのです。

ですから、一流のお客様に見合う女性になるためには、新聞で情報を収集できるようにならなくてはいけません。そして、新聞の中で会話に使えそうなネタをチェックするのです。

 ちょこちょこマメにメモを取っていると、かなりのネタの量になるはずです。そのネタの量はあなたの会話の引き出しになります。引き出しが増えれば増えるほど、たくさんの会話にもついていけるようになりますし、知的な女性へと変化していきます。

 もちろん、ホステスというプロとしては、ネタ集めのツールは新聞だけではいけません。他にも、週刊誌や読書などをしてたくさんの会話の引き出しを常に増やしていかなくてはいけません。

 そして、その会話の引き出しの中から相手の興味のあるもの、を上手に聞き出していかなくてはいけないのです。相手のことを知りたいのなら、まずは自分の引き出しをたくさん持って相手を接していかなくてはいけません。

 仮に、もし相手がたくさんの引き出しを持っていてもその会話についていけなければ「このコにはこんな話をしても通じないな」で終わってしまうことだってあるのです。クラブの世界では知識が少し足りなかっただけでチャンスを逃すことだってたくさんあるのです。

 ですから、一流のホステスは会話を磨き常にたくさんの情報を収集し、豊富なネタでお客様を楽しませることができるのです。

 知らないことがいかに怖いことがおわかりいただけたでしょうか?

 このネタ集めを怠っているホステスは実に多いものです。そして、ネタを集めてもいないのに「何を話したらいいのか…」とずっと悩んで時間が過ぎてしまっているのです。

 私は、お客様の席に着くときにはあまり何も考えずに席につきます。そして、その日のお客様の顔や表情、雰囲気を見て自然と会話をするようしていました。

 ”何か話さなきゃ”という不自然な緊張感はお客様にも伝わります。ですから、自然な姿勢と、たくさんの会話の引き出しでお客様を会話で楽しませるようにしていきましょう。



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