<係りとは>
私が高級クラブの世界に入って一番最初にわからなかった言葉が”係り”でした。クラブでは、お客様の担当のホステスのことを係りと言います。お客様には必ず担当の女性がいます。
<係りは永久指名>
係りは原則として永久指名です。つまり、すでに係りがいるお客様はその係りを変更することはほとんどありえない、ということになります。
そして、そのお客様の売り上げはすべて係りの売り上げになります。例えばヘルプの女性がお客様に営業して来店してもらっても、同伴してもらっても、その売り上げは全て係りのものです。ですから、ママや売り上げのお姉さんは、自分が係りになっているお客様がたくさんいるのでヘルプをうまく使って自分の売り上げになるようにに努めます。
<係りになるには>
では、売り上げを作るためにはどうやって係りになるの?と思う方もいますよね!
お客様の係りになるには、お店を移って前働いてたお店から新規として自分のお客様を連れてくるか、辞めたホステスのお客様を担当にしてもらうしかありりません。後者の場合はとして原則として、お客様が自ら「○○ちゃんを係りにしてください」と、お店側に意思表示したときのみ指名された女性が係りになれます。
しかし、後者の場合でも、実際のところは係りを”お店”にされることがほとんどですし、他にも係りを狙っているママやお姉さんもたくさんいるのであまり期待はできないと思います。
<係りになるメリット>
係りになるメリットで一番大きいのがやはり”売り上げ”だと思います。ある程度の売り上げがあれば、その何パーセントかがお給料にバックされます。高級クラブではボトルの料金だけでも3万〜が相場なので、ボトルが一本入ったときの売り上げは大きいです。銀座ですと、だいたい純売り上げ10万円(通常の売り上げ額で考えるとだいたい50万くらい)〜で翌月お給料に反映されます。
また、係りになると自分がその席を仕切ってよいことになるので、仲の良くて話が盛り上がりそうなホステスや、売り上げにつながりそうなホステスを自分で選んでつけることができます。
<係りになるデメリット>
係りになるデメリットの中で最も怖いのが”売り掛け”です。売り掛けとはいわゆるお客様の飲食代のツケのことですが、係りが売り掛けを認めると係りの責任で回収しなくてはいけません。もし、売り掛けの金額を回収できなかったらその飲食代は係りのお給料から天引きされてしまいます。クラブの飲食料金は、安く見積もってもお一人様4万円はするので、回収できないとかなり痛いです。
また、自分が係りのお客様をたくさん持つようになるとお給料も上がる分、厳しいノルマを課せられます。パーティなどがあると、売り上げ○○○万円、同伴○回といった具合です。いくら何組もお客を持っているとはいえ、これはかなりプレッシャーになると思います。
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