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桜の連載コラム

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#6.ホステスだって社長の胸ぐら掴みます

 

今回はホステスのイメージをガツン!と打ち砕く実際にあったお話をしたいと思います。

私が働いていたお店には、かなり売上げがある綺麗なお姉さんがいました。

彼女は若いのですが、その店では2,3番に位置するくらいお客様の売上げを持っていました。

男性の前ではしとやかに、ニッコリ微笑み、上手に相槌をうち、マメに連絡する等々、お客様の心をがっちりつかむ営業だったので、そんなお姉さん目当てに来る方もたくさんいましたので、お店では有力な稼ぎ頭です。

そんなお姉さんが活躍しお店は盛り上がっていたのですが、あるお給料日に事件は起きました。

高級クラブのお給料がどのように渡されるかご存知の方はあまりいないかもしれませんが、ホステスの給料はお店のスタッフもしくは社長による手渡しのみです。

私が働いていたお店では、営業終了後に社長がお給料日に直接ホステス一人一人に手渡ししていました。

そして、遅くても翌日までに明細を見て、金額が間違っていたり修正すべきところ社長に言うという決まりでした。

ホステスは一人ひとりノルマが違っていたり、契約が違っていたりするので間違いも珍しくはありません。

そんなときは言いにくいのですが、社長にその内容を伝えて修正してもらうのです。

慌しかったお給料日の営業終了後、そのお姉さんは自分のお客様をお見送りし、ホッと一息ついた後、社長にお給料をもらいにいきました。

手渡されている現場は見えないのですが、なにやら中でもめ始めている様子でした。いつもは冷静で落ち着いたお姉さんがギャーギャー騒いでいるのです。

しまいには「てめぇふざけんな!!」と言わんばかりの始末・・・

どうしたかと思い、ちょっとのぞいてみるとお姉さんのお給料袋に入っていた、たくさんの数の諭吉が宙をハラハラと舞い、社長の胸ぐらを掴んでいるではありませんか〜〜〜?!

その時のお姉さんの顔つきはまさに極道の女・・・

心の中で思わず『キャーーーーーーーー』って叫びました!!!


後から聞いた話では、お店に売上げを貢献しているのにも関わらずお給料が少なすぎて不満だったそうです^^;
それで酔っていた勢いもあり、社長の胸ぐらを掴んで文句を言ったとのこと。

天使と悪魔の顔を持つホステス・・・恐ろしいですね。

そして、そんな恐ろしいホステスたちを抱える社長大変な仕事ですね^^;





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