<やり手ホステスSちゃんのお話>
私が六本木で働いていたとき、こんなやり手な新人ホステスSちゃんがいました。
ホステスをしているとお客様から「○○ちゃんが作った手料理が食べたいな」なんて言われることがしばしばあります。
そこで、うっかり「いいですよ!」なんてノリで言ってしまうと、それで約束成立!!本当にお客様に手料理を作ってあげなくてはいけなくなります。
お客様との約束を守るのはホステスの仕事です。(もちろん人としてのルールでもありますが)お客様との約束はきちんと果たさなければ係りのママやお姉さんからもお叱りを受けます。「できない約束は最初からしないで!」と。
そう言われても当たり前のことなんですが・笑。
当時、まだ新人だったSちゃんはついうっかり手料理を作ってあげることをOKしてしまったんです。そのときSちゃんの思考回路はこんな風になっていました。
手料理を作ってあげなくちゃいけないってことは自宅に招待するってこと?
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そんなの絶対ムリだし
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しかも、私ってぶっちゃけ料理なんてできないし
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でも、約束しちゃったし
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お客様もずらされてそろそろシビレきらしてるわ
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お客様から係りに直々に
「○○ちゃんは、約束守ってくれないんだよな。」
なんて報告されるとお姉さんからも怒られちゃうし・・・
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これは信用問題だわ
↓
そうだ!!!
そこで、Sちゃんが取った行動は・・・
百貨店のお惣菜コーナーで煮つけを買ってきて、タッパーに移し替えて、同伴のときにお客様に「手作りです☆」と、手渡ししたそうです・笑。
誠意があるかは別として、これなら味も美味しいし、手作りだし、ちゃんと約束もきちんと果たせますもんね。当然、Sちゃんの手作り料理ではありませんが、お客様にはそんなことわかりませんからね・笑。
しかも、手作り料理を渡すという理由で同伴の約束までしちゃってノルマクリア!
さらに、後日Sちゃんはその手料理のお礼に高級品のプレゼントもいただいたみたいでした・笑。
海老で鯛を釣るとはまさにこのこと?!
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